点滅灯は回転灯よりも目立たないは本当？

点滅灯は、光のオン・オフで点滅を表現するので、一瞬だけ確認した際にオフの状態だと瞬時に点滅灯の存在に気づくことができません。
この点で、常に方向を変えながら点灯し続けている回転灯に比べ、点滅灯の視認性は劣ると言われています。

点滅灯の視認性が高まるロケーション

それでは、点滅灯が目立たないかと言うとそうではありません。
周囲に表示灯の光を反射（投映）するものがない場合、回転灯の光の流れを周辺環境から確認することができません。回転灯の特徴である周囲への反射が得られない場所などでは見え方が変わってきます。
このような場面では、徐々に光が回ってきて去って行く回転式よりも、点滅灯の方が目立つ場合があります。

検証　ニコUFOの回転と点滅の光り方の比較

周辺環境が変わると光がどう見えるのかニコUFOを使用して検証してみました。 ニコUFOは電池式ながら、非常に明るく、LED光源のモーターレス設計なので回転と点滅を切り替えて使用することができます。

床面・周辺に反射物がある場合

初めに、ニコUFOを置いているテーブルとその周りに光を反射に適した白い布を敷いて回転モード、点滅モードで撮影して見ました。

見事に側面の壁と床に光が反射しているのがよく分かります。ニコUFOは毎分318回転するので、光の残像を周囲に残したまま高速に回ることで周辺照度が上がり、LED本来の光以上に明るくみえます。
一方、点滅は瞬間の光は強いですが、本当に一瞬なので明るい、目立つとは言えません。（それでも十分眩しいですが）

周辺に反射物が無い場合

続いて、床は白い布のままで周辺の反射を外して見ます。床には反射しますが、近くに光を映し出させる対象がないので先ほどよりも暗く感じられるかと思います。
回転灯の特徴である反射が得られない分、暗い印象になります。

床面・周辺に反射物が無い場合

最後に、床の反射も取り除き（あまりに明るく完全に床の反射を取り除くことはできませんでしたが）、周辺も床も反射対象がない条件で撮影してみました。
回転灯にとってはある意味悪条件と言えます。このような条件では2種類の点灯パターンの視認性に違いが出るでしょうか。

いかがでしたでしょうか。
この違いをどう感じられるでしょうか？
例えば、街路灯のない暗い道を走行中に道の先に回転灯と点滅灯があったらどちらが目に入ってくるでしょうか。または、高いポールの上部に表示灯を付ける場合など、周辺に反射物がなく、遠くから見るような場面では回転灯の光のメリハリに目が留まることも大いにあります。